...声なき声にひそかに悩まされてゐる作家を...
青野季吉 「百万人のそして唯一人の文学」
...声なき声が聞こえるのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...誰れが血痰したというような細事をまで声なき声のように疾風迅雷的に耳から耳に伝わるものであった...
「草藪」
...声なき声はこゝより起りて世をのろひ匂なき匂はこゝより発して人を病ましむ...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...土は声なき声上げて男に言った――待てよ...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...しーんとして夜の静寂を貫き流れる声なき声に聴き入ろうとしていた...
原民喜 「忘れがたみ」
...ケーテはその暗さの中に声なき声...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...声なき声は、街道すじの駅(うまやじ)へ駅へ...
吉川英治 「黒田如水」
...じっと、こなたを見まもっている姿から、声なき声が、俊基の胸をついて来た...
吉川英治 「私本太平記」
...「書記」左将監時益の声なき声が...
吉川英治 「私本太平記」
...声なき声であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...禅宗では声なき声をきけ...
吉川英治 「親鸞聖人について」
...庶民の声なき声を...
吉川英治 「源頼朝」
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