例文・使い方一覧でみる「唇を噛む」の意味
スポンサーリンク...接吻の仕方を教えてもらいながら唇を噛む... 
...相手は下唇を噛むように結んだまま首を振り...
上田広 「指導物語」
...しかし俺は唇を噛むような気持で...
梅崎春生 「蜆」
...かるく下唇を噛む...
太宰治 「秋風記」
...この下唇を噛むといふ処に...
田山録弥 「自からを信ぜよ」
...「――――」井上半十郎は無念の唇を噛むばかり...
野村胡堂 「江戸の火術」
...心外らしく唇を噛むのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……って」「そうか」金五郎はちょっと唇を噛むようにしたが...
火野葦平 「花と龍」
...舌打ちをして、下唇を噛む...
火野葦平 「花と龍」
...」こう言われるとチチコフは唇を噛むばかりで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай Васильевич Гоголь） 平井肇訳 「死せる魂」
...未だ半ばまでも達してゐないうちにそれをあきらめなければならない破目になりはしないか？ と臆病な取越し苦労をして私は未練のあまり思はず唇を噛むのであつた...
牧野信一 「熱い風」
...唇を噛むで練習に余念がなかつた...
牧野信一 「月下のマラソン」
...自分は唇を噛むおもひ――...
牧野信一 「病状」
...一一ギラギラと、すさまじく、瞳をきらめかした、横山五助、にわかに棒立ちに突っ立って、唇を噛むと、上目を使うようにして、甚太郎をみつめたが、皺枯れた調子で、「甚太郎、ちと話があるが、あの物蔭まで――」顎（あご）で、指したあたりに、茅萱（かや）が小径（こみち）の方へ、枯れながらなびいていた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「あれは、たしかに捕方（とりかた）！ さては闇さんを捕りに向うたか――」と、口に出して、叫んだが、「あのように、改心した――もはや盗みはする気がないと、あれまで決心した今日の日になって！」雪之丞、ぐっと、唇を噛むと、小褄（こづま）をかかげて、息をととのえて、闇の中を、ひた走りに駈け出した...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...急に胸がせくりあげて來るのを覺えて唇を噛むのでした...
水野仙子 「道」
...それはひそかな唇を噛むのみだった...
吉川英治 「私本太平記」
...何ぞ知ろう、血のつながる甥（おい）めが、今なお、性根を改めずに、町人の家へ襲（よ）せて、夜盗を働いておろうとは！」屹（きっ）と、唇を噛むと、その時もう小六の肚は、決っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...強く唇を噛むのであった...
吉川英治 「源頼朝」
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