...女王様ばんざい!」口々にわめく酔いどれの声々が混乱して...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...口々に悪態をならべたものだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...素直に言ったらどうだ」「そう手を焼かせるな」「強情な奴だ」口々に刑事は言った...
高見順 「いやな感じ」
...二人の背後から少女たちは口々に囃し立てた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...津軽さんだ」群衆は口々に...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...さきに老爺が開きかけた竹の皮包の握飯(にぎりめし)を引き出して口々に頬(ほお)ばってしまうと...
中里介山 「大菩薩峠」
...「人気者が来た!」口々に喚(わめ)き叫んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...神妙にしや」口々に罵(ののし)り乍ら...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...水を汲みに来ている女たちが口々にしゃべっているのをぼんやりと聞いていた...
堀辰雄 「三つの挿話」
...談笑しながら口々に自分の名前をしゃべっていたから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...口々に皮肉や奇言を弄し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...雪五郎と雪太郎が口々に亢奮の言を叫びながら嵐となつて飛び込んで来た...
牧野信一 「バラルダ物語」
...すると、不意に松平家の袖門が中からさッと開いて、樫の六尺棒を引っ抱えた仲間(ちゅうげん)や若侍達が、口々に、「それッ、ご門前に於いて立ち騒ぐ浪人ばらを片ッ端から打ちのめしてしまえ!」と叫びながら、京極家の者と名乗るにも耳をかさず、当るに任せて滅多打ちに撲り立てた...
吉川英治 「剣難女難」
...口々に廖化の善心を賞めて関羽に告げた...
吉川英治 「三国志」
...「地蔵ですっ」「木之本の御陣場近くです」誰となく口々に答えるをよそに...
吉川英治 「新書太閤記」
...赤穂だっ――』『着いたぞ』口々に云いながら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そこに、有村の姿を見ると、「オオ!」バラバラと馬首をあつめてきて、口々に、各方面の模様を告げる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...口々に評定しあうのだった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
便利!手書き漢字入力検索