...どんな些細(ささい)なことでも自分を中心にしなければ取り合わないようなところもある...
有島武郎 「星座」
...姉はそれには取り合わないで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まるで取り合わないで...
谷崎潤一郎 「少年」
...」そう云ったきり取り合わないで...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...あげくいつもわたくしが取り合わないものですから...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...みんな笑って見ていて取り合わないんですって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そういう人達に父は余り取り合わないらしかった...
豊島与志雄 「黒点」
...何事も取り合わないで下さい...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...そのような御役所式な通達は無視して取り合わないがよかろうと...
豊島与志雄 「水甕」
...まるで取り合わない...
夏目漱石 「野分」
...最初から取り合わない方がよっぽどましだった...
夏目漱石 「明暗」
...論文脱稿前にその問題だけでも金田家へ報知しておいては」主人は迷亭の云う事には取り合わないで「君そんな事が骨の折れる研究かね」と寒月君に聞く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一向取り合わない人達もありましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こちらではなるべくそれに取り合わないようにしているよりしようがなかった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...あんな脳状態の患者のうわごとはまともに取り合わないのだが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...鰐口は只はあはあと云って取り合わない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...そしてあえて彼女たちの怒りをそそるまいと取り合わないとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...仔鴉がミミズに取り合わないのを見とどけると子供等は...
矢田津世子 「茶粥の記」
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