...大人は及ばずながらにも...
有島武郎 「子供の世界」
...先生は言うに及ばずながら...
泉鏡花 「婦系図」
...「実は僕も及ばずながら...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...及ばずながら僕はその使者の一人となってもいいと思う」「遅い...
海野十三 「海底都市」
...永眠の際も及ばずながらお世話もしたような次第で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自分が及ばずながら將來の國民音樂を起さうとする過渡時代の犧牲にならうと云ふ其の覺悟を眞底(しんそこ)から了解し同情して呉れる日本人は...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...及ばずながら御力になりましょう」平次はそう言わなければなりませんでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この娘の先々の事は、及ばずながら、私が引受けて世話をしましょう」六兵衛は静かに口を挟みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私も及ばずながらできるだけのお手伝いはしたいと思っています...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...「身ども米村敬次――ご存じありませんでしょうか」「どうも、一向に」「な、南部のものです、――」と彼はちょっと吃(ども)って云った、「あの日拙者は、深くも考えず、乃父(だいふ)とともにあなたのお屋敷に乗りこみました、申わけないことをいたしました、ただ今久しぶりに、思わぬところでお顔を拝見いたし、そぞろ、そのウ、懐旧の情にたえませぬ、――さきほどのお話、拙者、及ばずながら、ご尽力いたしたい、お許し下さるか」ふいに甚助が鼻をすすりあげた...
本庄陸男 「石狩川」
...私も及ばずながら病気したってそういう風に病気をし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私も及ばずながら...
三好十郎 「恐怖の季節」
...私は及ばずながら...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...及ばずながら筆者も先生のために奔走もしたが...
武者金吉 「地震なまず」
...僕も及ばずながら大原君を助けてそういう人にしてみたいと思う...
村井弦斎 「食道楽」
...及ばずながら私が御周旋申上げますが」「――それは...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...及ばずながらわたくし共も日頃から村のものたちへ...
吉川英治 「折々の記」
...その上で及ばずながらとっくりとご相談対手(あいて)になりやしょう」「……忝けのうござる……」新九郎は...
吉川英治 「剣難女難」
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