...兩者半々ならば其人の經驗は甚だ幸福なる經驗である…………レオパルヂは覺え帳にかう云ふ意味の言葉を書いた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...お袋は娘と僕とを半々に見て...
岩野泡鳴 「耽溺」
...何のことだかさっぱり分りませんのよ」日記は日本語と仏国(フランス)語と半々位に書かれてあった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...大西路の家とまあ半々の生活をしていた...
豊島与志雄 「秦の出発」
...悲劇と喜劇の仮面(めん)を半々につぎ合せたようだ」と息もつがず...
夏目漱石 「野分」
...制服私服半々位に...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...驅けて行くガラツ八の後姿を半々に眺めて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やれないというのと半々で...
久生十蘭 「白雪姫」
...返事のないのを半々と見て...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...日本髪のカツラと洋装と半々なのが特徴...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...支那人とロシア人が半々に歩いている街を...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...それは新しき鰺を三枚におろし骨ともに湯煮て身ばかりを細かにほごし別にフライ鍋へバターを溶かしコルンスターチを入れていため鰺の湯煮汁と牛乳との半々を加えて薄き白ソースを作り塩胡椒にて味を付け前の身を入れ能(よ)く混ぜ合せて二十分間煮るなり...
村井弦斎 「食道楽」
...きわめて大事に取り扱う点で侮りがたい人に思召されて宿直(とのい)に召される数は正しく半々になっていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...半々というような態(てい)だったろうか...
吉川英治 「私本太平記」
...半々にいって来ますね...
吉川英治 「小説のタネ」
...すでに戦意と色欲とは半々だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...またもっと端的に「私本太平記は史実と空想と半々ぐらいか」というのもあった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...和風洋風と半々に混つた町の建築がいづれもみな新しく...
若山牧水 「村住居の秋」
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