...その骨組はまるでシェパードのように剽悍(ひょうかん)に見えた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...辣腕(らつわん)と剽悍(ひょうかん)との点においては近代これに比肩(ひけん)する者無しと嘆(たん)ぜられているひと...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...文中記載のゴリラを生獲(いけどり)してこの一行に持ち込んだらしい剽悍(ひょうかん)兀鷹(ズール)族の一隊というのは...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...芹沢といえども剽悍無比(ひょうかんむひ)なる新撰組の頭(かしら)とまで立てられた男である...
中里介山 「大菩薩峠」
...北方から剽悍(ひょうかん)な遊牧民ウグリ族の一隊が...
中島敦 「狐憑」
...孔子はこの剽悍(ひょうかん)な弟子の無類の美点を誰(だれ)よりも高く買っている...
中島敦 「弟子」
...胡馬(こば)に鞭(むち)うった剽悍(ひょうかん)な侵略者の大部隊が現われる...
中島敦 「李陵」
...五人が想像していたような剽悍(ひょうかん)な装備はしていなかった...
久生十蘭 「地底獣国」
...剽悍な顔つきをした三人の青年がブダ語らしい言葉で激論を闘わしている...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...暗殺者(アッササン)の剽悍な追及から身を衛るためには...
久生十蘭 「魔都」
...劣らぬほどの剽悍な連中が...
火野葦平 「花と龍」
...剽悍な騎士が馬背から転落する...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...一見韃靼(ダッタン)人の血が混っていることを思わせる剽悍な顔をしていた...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...敵を見る事草木の如き剽悍(ひょうかん)無残の鼻を真っ先に立てて...
夢野久作 「鼻の表現」
...一人の若い剽悍(ひょうかん)な人が訊ねた...
横光利一 「夜の靴」
...剽悍無比(ひょうかんむひ)ですが...
吉川英治 「三国志」
...見るからに剽悍(ひょうかん)なあの野武士ていの姿はどこにもない...
吉川英治 「親鸞」
...剽悍(ひょうかん)なる原士のひとり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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