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饗庭篁村 「木曾道中記」
...すっぽりと被るのが、寒さを凌ぐより、半分は見得で、帽子の有無(ありなし)では約二割方、仕立上りの値が違う...
泉鏡花 「薄紅梅」
...強を恃んで弱を凌ぐ...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...カリフォルニヤに働く日本人の能率ははるかに米国人を凌ぐと申しますし...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...嘗て一古寺に遊ぶ、檐(のき)朽ち柱傾き、破壁摧欄、僅に雨露を凌ぐ...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...鎗を取りてはアカイアと*ヘルラス族を凌ぐもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...巧みによりて他を凌ぐ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼女は最近何うかすると彼を凌ぐやうな態度に出ることもあつた...
徳田秋聲 「ある夜」
...經濟的にはそこらの武士をはるかに凌ぐものがあつたと思はれるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...伯の生活の贅沢なる殆んど王侯を凌ぐの勢あるを見て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...菊池寛君の「東京行進曲」の映画化が外国映画を凌ぐ人気の中心になっているのも...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...その縹渺たる情趣に於てはるかにホフマンを凌ぐものがあると考えるのは単なる私の思いすごしであろうか...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...雨露を凌ぐに足るだけのバラックである...
火野葦平 「花と龍」
...旅人急雨の時採って傘に代て雨を凌ぐ...
牧野富太郎 「植物記」
...ホンの一夜を凌ぐ為に安い宿を探しているのです...
松本泰 「緑衣の女」
...なおこの他にもいろいろ我々の能力を遙かに凌ぐ行為をし出かす...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...凌ぐのがむしろ自然である...
柳宗悦 「工藝の道」
...おれたち三人の急場を凌ぐためだろう...
山本周五郎 「さぶ」
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