...その騒音をくぐりぬけて鐘の音が五つ冴え冴えと園の耳もとに伝わってきた...
有島武郎 「星座」
...いつもながら冴え冴えと響きはじめ...
大阪圭吉 「闖入者」
...そんな工合ひの冴え冴えした解決だ...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...面長(おもなが)の冴え冴えした目鼻立(めはなだち)に...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...その白地に黒々と染め抜かれた大きな紋はこれ又ふしぎに冴え冴えとした色調を以て浮び上つてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...冴え冴えした声でいつに変らず裏で地主の大工の内儀(かみ)さんと話していたお銀が入って来ると...
徳田秋声 「黴」
...日の光が冴え冴えとして...
豊島与志雄 「月かげ」
...日の光が冴え冴えしていた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...冴え冴えとした月と雲とが見えた...
中原中也 「我が生活」
...けふの霜夜の空に冴え冴え...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...急に目が冴え冴えとしてきた...
堀辰雄 「旅の繪」
...厭に冴え冴えとひゞくと気づいて兵野があたりを見廻すと...
牧野信一 「露路の友」
...冴え冴えと水のやうに静かな路上に光つてゐた...
牧野信一 「露路の友」
......
三好達治 「測量船」
...お顔つきまでが常には見られない冴え冴えとした美しさを湛えるが...
山本周五郎 「菊屋敷」
...冴え冴えとしていた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...ひどく冴え冴えした色気のものだった...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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