...併しこれは恐らく私に劣らぬ机上山嶽家(当時は二人ともこの名にも値しない)であった秋江の空想談か...
宇野浩二 「それからそれ」
...まるで大男に蚤が食いついた程の力にも値しないことは...
海野十三 「火星兵団」
...英語でいふ easy-going な生き方は百年が一年にも値しない...
種田山頭火 「行乞記」
...私は私の友の友情に値しないことを私みづからよく知つてゐる...
種田山頭火 「旅日記」
...それは埋草にも値しないらしい...
種田山頭火 「私の生活(二)」
...とても僕の高い愛に値しないというような意味なのよ...
徳田秋声 「縮図」
...こうした僧侶階級的な反科学主義(尤も科学主義――ル・ダンテクなどが代表する――は決して尊重するに値しないが)は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...後者は之を一顧にも値しないかのように軽視しているのであるが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...『神ちゃま』と祈った哀れな女の子の一滴の涙にすら値しないからだ! なぜ値しないかといえば...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...我々が生きているこの科学時代に値しないことを述べるに留めよう...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...「こんな小説はわざわざ時間をかけて読むには値しない...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...しかし学者の名には値しない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そしてそういう老人の子供は養育に値しないとしております...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...返答に値しないものとして全然相手を黙殺することになる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々が心を注ぐに値しないものはただの一つもない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...嘲笑以外の何物にも値しない...
柳田国男 「木綿以前の事」
...鎧袖(がいしゅう)一触(しょく)にも値しないのである...
吉川英治 「三国志」
...五〇〇磅(ポンド)に値しないであろうか? それは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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