...人知(ひとし)れず何彼(なにか)とお世話(せわ)を焼(や)いてくださるのでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...何彼と不自由をさせますもんですから...
石川啄木 「鳥影」
...何彼と差入れや其他の事を彼女に注意してくれるEの言葉のとぎれるのを待つて聞いて見た...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...窕子は何彼と聞いて知つてゐるのであつた...
田山花袋 「道綱の母」
...女世帶では何彼と物騷だらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いまだに何彼と主家に迷惑を相かけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何彼(なにか)の世話を燒いてくれるのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何彼の噂が立つたのも無理のないことです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何彼(なにか)につけて不自由で叶(かな)はない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傘と兩方では何彼と勝手が惡く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何彼と余計な策動をする秋山彌十が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何彼と餘計な策動をする秋山彌十が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何彼と仕事に沒頭してをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何彼とその意見を聽いたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何彼と、私の身についた、細(こま)かい物を盜んで、隱して置く癖がありました、今朝も、直吉が裏庭で大きい聲を出すので起き出して見ると、梅の大枝に、百助がブラ下がつて死んで居るではありませんか、その首に、私の扱帶を卷いて居るんですもの、氣になつて仕樣がありませんが、私の手では大の男を高い梅の枝から下ろすわけにも行かず、第一氣味が惡くて、姪も娘も寄り付いてはくれません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...万端何彼と仙辰一座には及ばなかった...
長谷川伸 「奇術考案業」
...学生時代から彼は何彼につけてわたしを愛しみ...
牧野信一 「気狂ひ師匠」
...俺と一緒では何彼と損がゆくところからあゝして自分自身で煮炊をしてたべてゐる事などを...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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