...熱っぽい人いきれもくさい臭いを放っているにちがいない...
高見順 「いやな感じ」
...そう云ったようなアットラクションと共に南国の白日に照らし出された本町市の人いきれを思い浮べることが出来る...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...せせこましくごみごみとした人いきれの銀座を歩くほどばからしくも不愉快なことはなく...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...そして芝居や寄席(よせ)や飲食店のような人いきれのなかへ慕い寄って行った...
徳田秋声 「黴」
...二百万の人いきれで寄り合うて住む東京人は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...むっとするほどの人いきれが立罩め...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...人いきれのする部屋から出て...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...いろんな食べ殻と、人いきれで、スチームのない昼間の車中は、割り合ひむしむししてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...むんむんする人いきれがただよっている...
火野葦平 「花と龍」
...車内に漂っている人いきれや煙草のにおいを胸苦しい位に感じ出した...
堀辰雄 「菜穂子」
...食物の湯気と匂いと人いきれで...
山本周五郎 「七日七夜」
...人いきれと酒の匂いとで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...仏蘭西座(フランスざ)の人いきれ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...なかの人いきれがよほどたまらなかったとみえて...
吉川英治 「江戸三国志」
...大勢の人いきれに...
吉川英治 「親鸞」
...馬いきれ人いきれの上へ移った...
吉川英治 「源頼朝」
...汗くさい人いきれがしていた...
吉川英治 「源頼朝」
...群衆の人いきれの中には...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??