...不審に思うのだが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...女房不審に思ううち...
関根黙庵 「枯尾花」
...物価の高い欧州に来てどうして牛乳だけがこう安いのかと不審に思うたことであった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...万彦は不審に思うて尊に訊(き)いた...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...世間の常識はそう聞いて不審に思うかも知れないが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...なお不審に思うのはその犬が...
中里介山 「大菩薩峠」
...不審に思うて立つて見ると世間が復た素の如くにざあ/\と騷がしい...
長塚節 「佐渡が島」
...じぶんでも不審に思うことがあるが...
久生十蘭 「虹の橋」
...ここにほんのちょっと不審に思うことがあるんです...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...「さん」と呼ばれたのを不審に思うらしく...
森鴎外 「高瀬舟」
...主人は不審に思うらしい様子で...
森鴎外 「二人の友」
...不審に思う人がないともいわれぬが...
柳田国男 「こども風土記」
...領内の者たちが不審に思うのは当然かもしれない...
山本周五郎 「菊千代抄」
...親たちが不審に思うから...
山本周五郎 「竹柏記」
...誰も不審に思う者はなかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それも本能寺にある信長の警備の兵と考えて不審に思う者もないらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...一体何にお用いでござりますな」「不審に思うであろうが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...べつに不審に思う筋はない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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