...しかしユダは不幸にもクリストのアイロニイを理解しなかつた...
芥川龍之介 「西方の人」
...カラーの一本や二本なら食卓の上ででもアイロニングが出来る...
石川欣一 「可愛い山」
...ことさらに寒冷紗へ描いた処に椿岳独特のアイロニイが現れておる...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...だから彼の悲劇は痛ましくもアイロニカルであって...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...古典的の意味での芸術の存在することはむしろ一種のアイロニーであるかもしれないのである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...ちょっとしたアイロニーを感じさせる...
寺田寅彦 「軽井沢」
...惨(いた)ましいアイロニイのように笹村の目に閃(ひらめ)いた...
徳田秋声 「黴」
...文学的反省に於て逆説やアイロニーが弁証法的本質として一般的に捉えられていないのを常とするように...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...アイロニーは之に反して...
戸坂潤 「思想としての文学」
...アイロニーは単なる攻撃になって了うだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...処がアイロニーやパラドックスでは事物の裏のもつ眼は中々ごま化すことが出来ない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...喜劇=ユーモア=アイロニー=パラドックス=評論...
戸坂潤 「思想としての文学」
...譬喩やユーモアやウィットやアイロニーやを通じて現われる極めて普遍的な論議的文学技術になると...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ローマン主義のアイロニー(皮肉)やがて...
中井正一 「美学入門」
...このアイロニーが絶えなかったものと見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを神の作れるアイロニーと云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...些(ちっ)とも意地の悪いアイロニーを認めなかった...
夏目漱石 「こころ」
...図書館でロマンチック・アイロニーという句を調べてみたら...
夏目漱石 「三四郎」
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