...わたしはよろける...
大手拓次 「藍色の蟇」
...よろけるように歩きながら部屋の外へ出るのであった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...十五六歩よろけると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...十五六歩よろけると...
徳冨盧花 「水汲み」
...母はよろけるように居間の方へ行こうとする...
外村繁 「日を愛しむ」
...よろけるように泳いで...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...よろよろとよろけると...
中里介山 「大菩薩峠」
...婆(ばあ)さんは腰(こし)をのして強(つよ)い西風(にしかぜ)によろける足(あし)を踏(ふみ)しめて「此(こ)れ干(ほ)して置(お)いて燃(も)すのさ」と穢(きたな)い白髮(しらが)と手拭(てぬぐひ)とを吹(ふ)かれながら目(め)を蹙(しか)めていつた...
長塚節 「土」
...よろける振りをして水の中に突き落し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...よろけるほど飲んでいなかったから...
久生十蘭 「ノア」
...よろけるように入って来たのは果せるかな件の怪人物と古市加十の両人...
久生十蘭 「魔都」
...その男はここでよろけるか膝をつくかして...
久生十蘭 「魔都」
...ゆ――ゆるして下さい」こう言いながら件(くだん)の男はよろけるように部屋の中へはいってきて...
平林初之輔 「秘密」
...忘れないね」第十一章 スカフフィル・テンプルがよろけるほど驚いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...部屋へとつて返すがいなやよろけるやうに眠つてしまつた...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...かれの手を離れてうしろへよろける...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...なぶるがごとく後ろへよろけると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...すかを喰(く)ってよろける...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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