...わが全く寄邊(よるべ)なき身の上となりしは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...青丹(あをに)よし奈良の仏もうまけれど写生にますはあらじとぞ思ふ天平のひだ鎌倉のひだにあらで写生のひだにもはらよるべし飴売のひだは誠のひだならず誠のひだが美の多きひだ人の衣に仏のひだをつけんことは竹に桜をつけたらんが如し第一に線の配合其次も又其次も写生/\なりこれは秀真君の作である飴売の襞(ひだ)が型にはまった襞であって面白くない...
高浜虚子 「子規居士と余」
...神を恐れぬよるべなき子...
太宰治 「もの思う葦」
...すべての寄辺(よるべ)なき漂泊(さすらい)びとを助けたまえ」……いいの...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...それは如何なる理由によるべきか...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...歴史が正確な史料によるべきであるとの議論が出で...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...陥れたりするのが目的のときによるべき手段で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...物によるべきことであるけれども...
新渡戸稲造 「自警録」
...もって人民のよるべき標的を示す者なかるべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その時の私の身の上を申せば寄辺汀(よるべなぎさ)の捨小舟(すておぶね)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「どなたも何とも云うて下さいません、よるべない身を、死ねと仰言(おっしゃ)られるのでしょうか、かあいそうなうちの人、――尾羽うち枯したあわれな姿で帰って来て、ひと言、駄目であった、と、お館(やかた)さまにご報告申しあげ、辿(たど)りついた我が家にうち倒れ、うちの人は、ああ――」彼女はふらつく声でそれを云った...
本庄陸男 「石狩川」
...瓦斯の灯のよるべなく青い...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...我も発句といふものを詠まんとはすれどたよるべきすぢもなし...
正岡子規 「俳諧大要」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...将(は)た俳句に得たる趣味を総ての上に一貫せしむる事を思はぬにもよるべし...
正岡子規 「病牀六尺」
...彼は最も有力な論拠によるべきである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「寄辺(よるべ)なみかかる渚(なぎさ)にうち寄せて海人も尋ねぬ藻屑(もくづ)とぞ見し御無理なお恨みです」代わってこう言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...土地によるべし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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