...むさぼるように読みはじめた...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...こんどはおそれ入ったかと牛丸少年の面をむさぼるように見つめる...
海野十三 「少年探偵長」
...ところどころに眼をあけて ほのめきをむさぼる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...目前の異様な戦慄(せんりつ)の光景をむさぼるように見つめていました...
太宰治 「女の決闘」
...むさぼる如く読み...
太宰治 「八十八夜」
...安逸と独逸(ドイツ)風のビールと乾酪(チーズ)をむさぼる...
谷譲次 「踊る地平線」
...むさぼるようにドミトリイのわめき声に耳をそばだてていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...むさぼるように食事をし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...むさぼるように彼の眼つきを求めてる彼女の眼が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...カストリに一時のつかの間の主観的遊離をむさぼる型態にまで...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...林檎をむさぼるやうに食つた...
林芙美子 「浮雲」
...むさぼるようにあの雑誌にとびつき...
原民喜 「ある手紙」
...その書類の片はじさえ従僕のむさぼるような眼にほとんど見えないくらいなのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...せわしなく、むさぼるように、彼は自分の求めている例の二人のほうへ、視線を走らせた……始まってから、やっと半時も経ったか経たないかくらいなのに、宴(うたげ)のにぎやかさは、もう思う存分に募り切っていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...むさぼるように喰べている食欲にもそれは窺(うかが)われる...
吉川英治 「私本太平記」
...そこの大碗(おおわん)で早くよこせ」むさぼるごとくがぶがぶ飲んで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...営利をむさぼる楼主の不謹慎はなおもってゆるし難い...
吉川英治 「旗岡巡査」
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