...物価騰昇(とうしょう)寒さの砌(みぎり)...
泉鏡花 「薄紅梅」
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関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...この御えんぐみは信長公が美濃のくにより御上洛のみぎり...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...のぶなが公御在世のみぎりは...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...わたくしはそのみぎりお行列のなかにくわゝりましてえちぜんへお供いたしましたことゝて...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...彼は軍中の悪(にく)まれ者ながら戦争のみぎりは随分相働き...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その果合の砌(みぎり)...
直木三十五 「南国太平記」
...父上は殿様御帰国の砌(みぎり)御供廻(おともまわり)仰付(おおせつ)けられそのまま御国詰(おくにづめ)になされ候に依(よ)り...
永井荷風 「榎物語」
...散歩のみぎりに足をとどめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...六疱瘡(もがさ)やみ、鼻がつまれば、枳(けんぽなし)、實を採り來、ひだりの、孔にさし、みぎりの、孔にさし、忽ちに、息は通へど、炭竈の、烟噴き孔、土崩えて、塞がりてありしを、知らずと燒きし、かゝり炭、いぶり炭、へつひには、火が足らず、火鉢には、烟立つ、いぶり炭、かゝり炭...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...先年怱忙(そうぼう)のみぎりに...
本庄陸男 「石狩川」
...小田原の春を待つ日はしずかである」馬楽地蔵「伊藤痴遊大人『講談落語界』編集の砌(みぎり)といわば...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...よきみぎりの入堂なるかな...
南方熊楠 「十二支考」
...応神帝降誕のみぎり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...明日登城のみぎり...
吉川英治 「剣難女難」
...洛陽の大乱のみぎりに...
吉川英治 「三国志」
...出府(しゅっぷ)のみぎり...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...私は日向(ひうが)國耳川(川口は神武天皇御東征の砌(みぎり)其處から初めて船を出されたといふ美々津港になつてゐます)の上流にあたる長細い峽谷の村に生れました...
若山牧水 「樹木とその葉」
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