...青き灯(ひ)のなかにたとへば蝶の舞ふ如く蝋燭(ろうそく)のまたたくにつれて...
泉鏡花 「凱旋祭」
...船内捜査(そうさ)こうして、四五頭のライオンと豹とが、またたく間に、斃(たお)されてしまった...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...またたくまに、三人のチンピラは、つぎつぎと、けとばされ、いくじなくへたばってしまいました...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...ものをも言わず、ひじょうな早さで、カシの木の下から走りさり、またたくまに、そのすがたは、やみの中に消えうせてしまいました...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...またたく間に、腹を越し、胸に及び、喉に迫った...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...またたくまに、しばられてしまいました...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...またたくまにすっかりたいらげてしまいました...
江戸川乱歩 「大金塊」
...ちらちらまたたく光が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...燈明がまたたく...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...いたんでるその枕木をまたたくまにはずした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...またたくまに二百万三百万の信徒を作り...
中里介山 「大菩薩峠」
...またたくうちに碧血(へきけつ)の大地...
吉川英治 「三国志」
...またたくうちに翔け去った...
吉川英治 「三国志」
...またたく間に焼こうとする...
吉川英治 「三国志」
...またたくまに船中の兵七...
吉川英治 「三国志」
...またたくうちに、渭水一帯の水煙(みずけむり)はことごとく陸地に移り、蜀兵は算を乱して、祁山(きざん)の裾からまたその山ふところの陣営へ潰走してゆく...
吉川英治 「三国志」
...またたく間に、松の内もはや過ぎようとする...
吉川英治 「新書太閤記」
...またたくまに半里(はんみち)も駈けた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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