...まずもって、言った本人が一番先にゲラゲラ笑い、一番激しく笑ったのである...
高見順 「如何なる星の下に」
...そのどえらい揚子江がまずもって俺に告げる...
高見順 「いやな感じ」
...まずもって死人も同然だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...まずもって吉原の信心家へ招かれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...まずもって急を久助さんに告げ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「花馬車一等賞万歳! まずもって祝着(しゅうちゃく)の至りに存じます...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...まずもって自身の富をいたすの必要なるは申すまでもなきことなるに...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...院の陛下がお乗り気になりまして許容をあそばす御意志をあちらの大臣へまずもってお示しになったものですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「戦争はまずもってこれを布告してからでなければやらぬこと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まずもって前の勲章が忘れられること...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(a)まずもって患者の信念が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まずもって前ぶれがありまた順序もあるのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まずもって心配はありません」聞くと...
吉川英治 「三国志」
...まずもって、実に全力をそそぎ、後、虚を始末すればよろしいでしょう」「なるほど、実(げ)にも、そうであった」いわれてみると、こんな分りきっていることを、なんで迷っていたのかと魏帝は膝を打って嘆じた...
吉川英治 「三国志」
...そちを、宮門より先に走り返らせたのも、まずもって、小右京に覚悟させおいて欲しいためだった...
吉川英治 「私本太平記」
...……まずもって織田の懸念(けねん)は大してない」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...……が、まずもって、緊密なるお打ち合わせと、今後の御腹中をも、うかがい申さねば相成らぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...まずもって、汝のような軍を紊(みだ)す似而非(えせ)武士から糺(ただ)すのだ」「あいや、似而非武士とは、ご過言でしょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
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