...丘のつづきの草の上(へ)に白き光のまろぶかとふとしも動く物の影...
石川啄木 「詩」
...ふとしもわれを見給ひて呼び給ふやう...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「きその日は」
...思ふとしもなけれども...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...ふとしもものに躓きて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...臠(きりじし)の生干(なまび)の色のなまぐさに、ふとしも聞きぬ、鹹(しほは)ゆき潮ざゐの音(ね)を...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...物おもふとしもあらなくに...
高山樗牛 「清見寺の鐘聲」
...日本一の桃太郎は、桃の中から生れたといふ、それにもまさるめでたき作品(もの)を、生めよといふ祝言がはりに、ふとしも、こんな、蕪雜なものを書いてしまつた...
長谷川時雨 「桃」
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三好達治 「艸千里」
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