...そして伝統の内に――万葉や源氏をひもとく場合だ――却ってエキゾティックなものを見ようとさえするのが...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...ひもとくに足るべき多くの二折形や三十二折形の書物があるのに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...マルクスの『資本論』をひもとくに及んで...
野呂栄太郎 「進むべき道」
...文玉へと姉よりの繪はがきつきし朝南の窓にもたれて詩集ひもとく...
萩原朔太郎 「斷調」
...石田家の家族史をひもとくまでもなく...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...本などひもとく快は古人の云つた例言が今更ながら沁々と忍ばれるではありませんか...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...この書をひもとく人は心すべきだ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...わが寄席随筆大正末年の寄席百面相かの寺門静軒が『江戸繁昌記』の「寄席」の章をひもとくと...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...歴史をひもとくと...
宮本百合子 「裏毛皮は無し」
...「夕露にひもとく花は玉鉾(たまぼこ)のたよりに見えし縁(えに)こそありけれあなたの心あてにそれかと思うと言った時の人の顔を近くに見て幻滅が起こりませんか」と言う源氏の君を後目(しりめ)に女は見上げて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...倫敦市場のみでもその地理書をひもとくまでもなく...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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