...政党ひとたび力を得るやたちまちその横暴となって間もなく国民の信を失った...
石原莞爾 「戦争史大観」
...西洋の文明をひとたびわが日本の腸胃に入れ...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...事ひとたびお金のことに及ぼうものならたちまち……御覧の通りさ……お金は君...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...とはいえひとたび彼と得心すれば男の驚きも戸惑いへと変わる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...夢幻(ゆめまぼろし)の如くなりひとたび生(しょう)をうけ...
中里介山 「大菩薩峠」
...無辺際空に轟き渡る一大楽曲に化成する……それも日光がひとたび直射するにおよんでは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ひとたび石の経験に触れるや否や...
夏目漱石 「創作家の態度」
...ともかくこんな気持になってしまった以上、いまひとたびの、などと几帳の蔭の歌枕(うたまくら)のようなことを呟いていてもどうもなるものではない...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...ひとたび勝敗の地を更(か)えて逆転した陣容というものは...
吉川英治 「上杉謙信」
...一度(ひとたび)...
吉川英治 「剣難女難」
...ひとたび眠る如く消されていた相府の閣廊廻廊の万燈は...
吉川英治 「三国志」
...が、ひとたび、武家の武断に出会ってみると、現実には全く手も足も出ない朝廷だったことを、いやでも思い知らされぬわけにゆかない...
吉川英治 「私本太平記」
...「ひとたび士道を廃(すた)らした降人ども...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひとたび、信長の征馬行くところは、秋霜(しゅうそう)の軍令と、罰殺(ばっさつ)の徹底に、草木も枯れる概がある...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひとたび安土の大賓(たいひん)として家康を待つや...
吉川英治 「新書太閤記」
...「ひとたび泥塗られた武門の恥は拭(ぬぐ)い難(がた)しというのに...
吉川英治 「新書太閤記」
...「ひとたび、おれが怒ったら、どんな事になるか、奴らはまだ、思い知っていないのか」彼は、悍馬(かんば)と一つになって、敵前に迫り、「良兼っ、出て来いっ...
吉川英治 「平の将門」
...しかしひとたびこれらの伝記に対して疑問を起こし始めると...
和辻哲郎 「孔子」
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