...されど紙代印刷費用共に甚(はなはだ)廉(れん)ならざる今日(こんにち)...
芥川龍之介 「骨董羹」
...甚(はなはだ)薄命な美人だった...
芥川龍之介 「上海游記」
...この迷信の結果は往々はなはだしく滑稽(こっけい)な事になって来る...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...実に不公平もまたはなはだしというべしじゃないか」でっぷりと肥えし小主計は一隅(いちぐう)より莞爾(かんじ)と笑いぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...傲慢にしてはなはだしく時勢に後れたるの致すところである...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...やや降(くだ)つて路易(ルイ)十五世及十六世の治世に至るや日本漆器の流行甚(はなはだ)盛(さかん)となりぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...それがはなはだ不快であった...
夏目漱石 「行人」
...はなはだ纏綿(てんめん)している...
夏目漱石 「三四郎」
...その一匹をあんに自分に見立ててくれたのをはなはだうれしく思った...
夏目漱石 「三四郎」
...余り自分に近過ぎるためかはなはだ平凡に見えて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...僕は若い時から金を使うにはなはだ不始末(ふしまつ)であった...
新渡戸稲造 「自警録」
...はなはだ貧乏であつた...
蜷川新 「天皇」
...はなはだ淋しくて変ったものでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一歩々々臭気が甚(はなはだ)しく鼻を打った...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...彼は自分の奉ずる宗教においてははなはだ迷信的で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あのはなはだ強力な証言だけであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...全体の感じはなはだ豊かである...
柳宗悦 「工藝の道」
...さらにはなはだしいのは神前にささげる閹人(えんじん)の踊りである...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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