...特に土星と火星がその毒を混入するような位置にいるときはなおさらである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...しかも女の児四人というのであるからなおさら大へんだ...
伊藤左千夫 「浅草詣」
...尚更(なおさら)庄造は腹の虫が納まらなかつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...もうそんなおさらい話を廃(よ)しにしましょう」「まあまあ...
近松秋江 「雪の日」
...なおさらのことであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...なおさらでしょう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...折れて出るわけにもなおさらゆかず...
中里介山 「大菩薩峠」
...他人の自分はなおさらであった...
夏目漱石 「行人」
...「そりゃなおさらだ...
夏目漱石 「坑夫」
...ですから、なおさら、私たちは、今のままで、幾分でもいい条件の下(もと)で労働したいと思うのです...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...懐疑論者には他の誰よりもなおさら適し得ないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...尚更(なおさら)こういうことが...
水野葉舟 「テレパシー」
...その人が公職を持つ人であればなおさらのこと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なおさら罪が重くならあ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...流亡(りゅうぼう)これ事としている玄徳の如きはなおさらいうに足らない」とは...
吉川英治 「三国志」
...なおさら都合がいい」「じゃあ二...
吉川英治 「親鸞」
...弁慶に至ってはなおさらで...
吉川英治 「随筆 新平家」
...けれど、誤られているのは、剣にたいする一般の概念で、武蔵のあるいた道が、決して、そういう概念にある剣の道でなかったことは、小説のうちにも、書いているつもりであるが、この随筆武蔵による彼の略史伝、遺業、晩年の生活などを見れば、なおさら、人間としての彼の正味が、正確に認識されるであろうと思う...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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