...つれない、静かな眼なざしである...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...つれないマノンを思ひだす...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...以前はどんなにつれない返事にせよ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...そのつれない歌でも...
田山花袋 「道綱の母」
...また(at others)母を一人殘すのは無情(つれない)仕打ち(was cruel)と云ふこともある...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...から/\と明かるく乾き切り澄み切つて「つれない」のである...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...つれない人が綾で張つたといふ音なしの鼓でもなく...
中勘助 「銀の匙」
...つれない仕打ちを見つめながら...
永井隆 「この子を残して」
...つれない一生を送らねばならぬ身の上だ...
永井隆 「この子を残して」
...あんなつれない真似(まね)をする必要は無かったではないか――六呼びかけると思った女が...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんてつれない道づれでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人は幼稚園の子供のやうに足並そろへて街の片隅を歩いてゐた同じやうな運命を持つた女が同じやうに瞳と瞳をみあはせて淋しく笑つたのですなにくそ!笑へ! 笑へ! 笑へ!たつた二人の女が笑つたつてつれない世間に遠慮は無用だ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...死ねばいいの? 生きてどうしようもない風に追いこむなんてつれないではございませんか! 追込み部屋の暗い六畳の部屋...
林芙美子 「新版 放浪記」
...つれない恋人を恨むように...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...強いてつれないような様子を見せていた...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...ピートがもつれないようにさばいていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...このまま見捨(みす)ててまいるのもつれないようにぞんじますが」「オオ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...どうしたものかひどくつれない態度を見せるようになった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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