...一疋(いっぴき)の大きな猫がどこから来たのかつうつうと入って来て...
田中貢太郎 「皿屋敷」
...塀下に、つつじのこんもりした灌木(かんぼく)――その蔭に、ぐっと一度うずくまって、気配(けはい)をうかがうと、植込みの幹から幹、石から石を、つうつうと、影のように渡って、近寄った軒下(のきした)...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...早い萱草(かんぞう)やつめくさの芽(め)にはもう黄金(きん)いろのちいさな澱粉(でんぷん)の粒(つぶ)がつうつう浮(う)いたり沈(しず)んだりしています...
宮沢賢治 「イーハトーボ農学校の春」
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室生犀星 「抒情小曲集」
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