...そうして、その中で、ほこりのにおいと香のにおいとが、むせっぽくいっしょになっている...
芥川龍之介 「葬儀記」
...)その中で、木に竹を継いだように、頗る唐突に、「謙譲」なんていう言葉を用いていたが、それこそ君に一番欠けている徳である...
太宰治 「如是我聞」
...その中で呼吸される粗野な自然と原始的な個人との息吹(いぶ)きによって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その中でも興味ある発見は...
中谷宇吉郎 「指導者としての寺田先生」
...ただその中で無駄に反射されて逃げる熱量を出来るだけ少なくすることが...
中谷宇吉郎 「泥炭地双話」
...親分」その中でも一番美しくて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その中で最も顕著な発光の観察をされたのは...
武者金吉 「地震なまず」
...その中でも、このグリンミンゲ城ぐらいたくさんいるところは、ほかにはどこにもなかったのです...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...その中でも住だけは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その中でも鳥の名は最も久しい間...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...その中で主任の徳永大尉と助手の大谷曹長が兵士を指揮して...
山本笑月 「明治世相百話」
...その中で夏向きの組立灯籠画などはしゃれたものの一つ...
山本笑月 「明治世相百話」
...その中でも面白いのは夫婦別れの相談で...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...その中でも支那式と朝鮮式が最も多い...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...吾輩独特の新規新発明に属するものなんだから……のみならずその中でも亦...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「大介(だいすけ)、見参」と、その中で、凛々(りり)しい声を放った騎馬武者が、一(ひと)きわ目についた...
吉川英治 「新書太閤記」
...一朝、事のある場合に、ひとりでもよけいに、家(いえ)の子輩(こばら)をひき連れて、君侯の馬前へ出ることは平常のたしなみ好(よ)き事になるし――また、その中でも、抜群な男ぶりの者は、主家へ推挙しても一つの奉公ともなるし、自己の勢力扶植にもなる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その中でアルブケルケはその気魄を失わず部下を力づけた...
和辻哲郎 「鎖国」
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