...そうは言っても、なんにもないところに、なにかを見つけることは、できっこないけどね...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「アヒルの庭で」
...――……そうは言っても第一季節は違う...
泉鏡花 「遺稿」
...そうは言っても、やはり人間というものが、まだまだ、自分にはおそろしく、店のお客と逢うのにも、お酒をコップで一杯ぐいと飲んでからでなければいけませんでした...
太宰治 「人間失格」
...」「そうは言っても...
徳田秋声 「足迹」
...」そうは言っても...
徳田秋声 「仮装人物」
...お絹は蔭でそうは言っても...
徳田秋声 「挿話」
...しかしそうは言っても...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ゴリオ爺さんは、そうは言っても、先の見通しの利かないけちんぼで、宝くじでは大もうけを狙って同じ番号ばかり買う、その手の男だとも言われた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「そうは言っても...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...重衡 だが、そうは言っても、たかが女一人のことではないか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...」K君はそうは言っても...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...そうは言っても、泊まる快適な場所は必要だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...そうは言っても、祖母の頼みを軽々しく断るわけにも行かない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...わけもなしに憎み合う!どう言うのだろうと僕が母に言ったらわけは有るんだと母は言うのだそうは言っても...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...いやあ、金吾にとっちゃ、そうは言っても、雨が降っても風が吹いても思うのは春子さまのことで、年中、辛いことだったでやしょうが、しかし金吾という男は、胸の中がどんなに苦しくても、そのために身をもち崩したりするような奴じゃなかった...
三好十郎 「樹氷」
...いつもなら、そうは言っても、無宿者の一人や二人、いくら気は立っていても斬りはすまい...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...そうは言っても、いつまでも真の夫婦になりえないことは、人の口から世間へも伝わるであろうから恥ずかしいと、この女房たちに対してさえきまり悪く思う大将であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうは言っても二条の院の女王には劣っているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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