...津々浦々をさすらい歩行(ある)く...
泉鏡花 「歌行燈」
...転々(てんてん)として漂泊(さすらい)をした...
海野十三 「電気看板の神経」
...どこと申すあてもなくさすらい出たのでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...遠い国にさすらいのイタリア人が...
寺田寅彦 「柿の種」
...私共のような漂泊(さすらい)の小坊主でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...ごらんの通りさすらいの小坊主でございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...かわいそうなさすらい人ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...萩に伏し薄(すすき)に靡(なび)く故里(ふるさと)を流離人(さすらいびと)はこんな風に眺(なが)める事がある...
夏目漱石 「虞美人草」
...過ぐる日の帝都なる紡織界に於ける総同盟罷工に破れてより職を失いてさすらいの途に上る企業家は挙(こぞ)って彼を恐れ彼を忌む...
根岸正吉 「織工」
...シューベルトのものを二つ――最初は「菩提樹(リンデンバーム)」それから「さすらい人(ヴァンダラー)」駒鳥絹枝の歌の美しさを...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...まるで骨を折ってさすらい歩いたあとで魅惑的な見はらしの場所に近づいたように眼を見開き...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...前生のどんなあやまちでさすらいの身などにおなりになったのでしょうか」と僧都は問うてみた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...故郷なき工藝は流離(さすらい)に終るであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...失意の漂泊(さすらい)をつづけていた一介の浪人は...
吉川英治 「三国志」
...さすらい芸人ではございますしな...
吉川英治 「私本太平記」
...さすらいの果ては...
吉川英治 「私本太平記」
...漂泊(さすらい)の修業をつづけていたことがわかる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...軍馬の間を彼方此方(あちこち)と御輦(みくるま)の漂泊(さすらい)を経られて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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