...とても気持よく背中をくすぐられるようでした...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...暖くて柔い触手の様なものでくすぐられるのを感じていた...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...足の裏をくすぐられるようなこそばゆさを感じることがよくある...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...山葵(さび)のきいたのを口にふくむと鼻の裏側をキュッとくすぐられる...
高見順 「如何なる星の下に」
...先生がじかに来ればいいんだ」「そうもいかねえだろう」俺は虚栄心をくすぐられるおもいだった...
高見順 「いやな感じ」
...急に戸外のうららかな光が恋しくて胸をくすぐられるようである...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...あとはくすぐられるような雪ちゃんの笑い声がしばらく二階中に響き渡った...
寺田寅彦 「雪ちゃん」
...ふとくすぐられるような弛(ゆる)びを覚えて...
徳田秋声 「黴」
...足の裏をくすぐられるような感じだ...
豊島与志雄 「オランウータン」
...虚栄心をくすぐられる所でなく...
中島敦 「光と風と夢」
...冷たい夜の息吹に爽々しく瞼をくすぐられると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まだ何処(どこ)かくすぐられるようで……不安心で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...くすぐられるような心持がする...
森鴎外 「あそび」
...刺激されくすぐられる必要がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...からだじゅうを幸福でくすぐられるように欣(うれ)しかった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...新九郎はくすぐられるようなおかしさを噛み殺していた...
吉川英治 「剣難女難」
...そういう嘲笑(ちょうしょう)にくすぐられるのも...
吉川英治 「新書太閤記」
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