...」俊助は手ばしこく編上(あみあげ)の紐をからげると外套を腕にかけたまま...
芥川龍之介 「路上」
...その度に袴の裾をからげるのがうるさいからといつて...
薄田泣菫 「茶話」
...尻をからげることはよろしい...
種田山頭火 「其中日記」
...もうすこし不明瞭(ふめいりょう)なのでは「かえるやら山陰伝う四十から」の次に「むねをからげる」があり...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...アリョーシャは法衣の裾をからげると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...久米君は手早く夏羽織(なつばおり)の裾(すそ)と袂(たもと)をからげるや否や身軽く鉄条綱の間をくぐって向(むこう)へ出てしまった...
永井荷風 「日和下駄」
...なにかからげるものはないかとあたりを見廻す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...神田まで一と飛びだ」振りきって尻をからげる八五郎...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お先へ」お銀は小褄をキリリとからげると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丁度眞晝だらう」平次は尻をからげると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのボートにつかまって綱をからげるために...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...小褄(こづま)をからげるでもなく...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...支度をしろ」裾をからげると...
吉川英治 「銀河まつり」
...法衣(ころも)のすそを高くからげると...
吉川英治 「親鸞」
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