...演出者がいつもカメラの眼を背負って立っているという職分上の位置からくる...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...ミクロメートルからくる光線もいくつものガラスを通って屈折し...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...それは生命の本能からくるものだった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...凡兆の句は大方清新にしてしかもどことなく大きいところのある――仮りに彫刻にたとえていえば鑿(のみ)の使いようがずばずばとくったくなく大きい――というのも畢竟(ひっきょう)この写生からくる強味なのでありましょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...ただ自分の職業からくる単調さが時々私を憂鬱にした位なものでした...
辻潤 「書斎」
...少し元気になってからくるわ」そのときからの欠勤(けっきん)だった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...真理それ自身からくるこの普遍的強制力の外から出て来るものであってはならぬ筈だ...
戸坂潤 「技術の哲学」
...凄まじい獸的な憎惡からくる一種狂暴な表情が...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...際知れぬ遠くからくる冷い気流...
豊島与志雄 「エスキス」
...この無理からくる教育の欠陥が...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...娘の純情的な性格からくる美しさかも知れません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこらへんからくるのではあるまいか...
服部之総 「志士と経済」
...克巳がジュネーヴからくる救恤品のような見せかけで抱えて出て行った...
久生十蘭 「ノア」
...過度の飲酒からくる心臓弁膜症で...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...河の水の比重は海からくる潮のためにいくらか影響される...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...落合村からくる街道とぶつかり合うところに...
松本泰 「秘められたる挿話」
...或いは越後(えちご)からくる薬売の娘のごとく...
柳田国男 「木綿以前の事」
...北日本の海からくる風がまだ冷たかった...
吉川英治 「剣難女難」
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