...やがてはかき消すように見えなくなってしまった...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...水辺の草の歌はかき消すがごとく流れ去って...
上村松園 「謡曲と画題」
...するとその怪しいものは、急に杉の幹を伝わって下りたように見え、雪の上を匐(は)って道の方へ出てくると見えたが、その瞬間、ぶるっと慄(ふる)えたかと思うと、かき消すように、その姿は消えうせたという...
海野十三 「雪魔」
...つまり、すーッと、かき消すように、わたくしの身体が見えなくなってしまうのである...
海野十三 「第四次元の男」
...かき消すように消えてしまった兎(うさぎ)のように思われるであろうが...
海野十三 「地球要塞」
...かき消すように消え失(う)せていた...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...かき消すようになくなってしまいました...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...まるでかき消すようになくなってしまったのです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...かき消すように見えなくなったのは...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...かき消す様に室を出て行って了った...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...おそろしいカブトムシは、かき消すように、見えなくなってしまったのです...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...かき消す様に見えなくなってしまった...
中里介山 「法然行伝」
...かき消すやうに見えなくなるのは容易なことではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...のそり/\闇の中から現(あら)はれて來てかき消すやうに物影に隱れて了ツたり...
三島霜川 「水郷」
...恐くなんかねえ!(それらの声をかき消すように機関のエキゾーストと...
三好十郎 「樹氷」
...汽笛の音がジョンの声をかき消すようにボーウ...
三好十郎 「樹氷」
......
三好達治 「故郷の花」
...ために日ごろの良質のものまで姿をかき消す惧れもあった...
横光利一 「旅愁」
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