...もうお出掛けなさらなければなりますまいで...
泉鏡花 「婦系図」
...少々遠くても品物を持つて売りにお出掛けになるそうですから何卒皆さまお得意になつて下さいまし...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一一月号)」
...何処へかお出掛けになる時は毎(いつ)でも俺がお伴を仰付(あふせつ)かるから子...
内田魯庵 「犬物語」
...僕はちょっと出掛けるから、君はここに待っていたまえ」「大佐どの、お出掛けなら、私も連れていっていただけませんか」「いや、それは出来ない...
海野十三 「流線間諜」
...あなたからのお手紙でお出掛けになりました」という書生の言葉だ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...――どこへお出掛けになったのか...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...旦那はどこまでお出掛けでござんすね...
薄田泣菫 「茶話」
...一時間とたたないうちにまたお出掛けになりました...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...「又お出掛け?」と下宿の女將(かみ)さんが言ふのを聞き流してついと出る...
高濱虚子 「俳諧師」
...ちょうど貴方がサンタルシアが丘へお出掛けになる前くらいに支配人のアロンゾ・マジャルドー氏が続けて三度ばかりお宅へ伺っているのを御存知でしょうな?」「ハ知っておりますが………」「その三度ともマジャルドー氏は貴方とはお話をせず...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...「これから又お出掛けかね」「さうだ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...「こなたもべちゃくちゃお出掛けと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...御夫婦とも朝からお出掛けで留守ですと云つた...
林芙美子 「秋果」
...お出掛けになりました...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...」「旅行ですつて――ロチスターさんはどこへかいらつしやいましたの? お出掛けになつたことはちつとも存じませんでしたが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それとも何処かへお出掛けなさるの? なんだかはっきりしないお天気だけれど……」「出掛けて...
堀辰雄 「晩夏」
...T「旦那何処へお出掛けです」と問う...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...「お出掛けですか」母は道之進の側へ茶を置きながら坐った...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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