...……といっておめおめとその策略に乗ってしまったわたしはなんというふがいない女だったのだろう...
有島武郎 「或る女」
...津本が数千円の穴をあけっぱなしで村長を辞めたあとの尻ぬぐいを中地がおめおめとやるのについて強く反対し...
犬田卯 「瘤」
...このままおめおめと捉えられる俺ではないぞ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...私は今おめおめと死ぬべき時ではない...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...8.私は私の勞働に依つて私の生計費を稼ぐ權利をさうおめおめと侵害されてゐるわけにはゆかぬ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...おめおめとまたおりて来るのであった...
寺田寅彦 「柿の種」
...夫亡ぶる時におめおめと城を出た自分が...
中里介山 「大菩薩峠」
...マターファはおめおめと降伏するだろうか? 彼の一統は武装解除に甘んずるだろうか?マノノへ激励の書信をやるすべもない...
中島敦 「光と風と夢」
...そういう無礼な抗議の下におめおめと屈伏してただ哀訴嘆願のみをこととしたペロピダスの方は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おめおめと死刑の執行を待つ受刑者は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...よくもあなたはおめおめと生きていられるものだ」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...持参金なんぞ背負っておめおめと婿にいけるかい...
山本周五郎 「へちまの木」
...おめおめと無事に...
吉川英治 「三国志」
...呉侯の前でおめおめと当り前みたいな顔して申し上げたら...
吉川英治 「三国志」
...「なんじゃ? おめおめと帰ってきおったと」翁(おきな)――それは別人ならぬ果心居士(かしんこじ)だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...おめおめと小太郎山(こたろうざん)を渡(わた)してよいものか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...なにおめおめと十六房の主権...
吉川英治 「親鸞」
...波越もてまえも、事件と同時に、一刻もはやく、お慰めに推参いたさねばならなかったのでござりますが、いかに、師弟のあいだなればとて、老先生のご子息を、縄目にかける役目に立って、おめおめと、お顔を拝すことも心苦しく……」「これ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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