...おぼろな雪あかりをたよりに午前三時半頃野口着...
石川欣一 「山を思う」
...長いおぼろな歳月のうちに埋もれながら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...オルフェウスの仙境(せんきょう)の霊を浸してる光に似たおぼろな光が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その理由はたいてい遠い数多くのおぼろなものであって――あるいは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...影のためにおぼろな丸天井の下に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ただおぼろな考えを悲しげに浮かべてるうちに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おぼろなるうち震う上衣にくるまって直立し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...淡(あわ)くおぼろな星の光も冬とは思われない...
永井荷風 「ひかげの花」
...さては花よりおぼろなる...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中谷宇吉郎 「赤倉」
...夕月のおぼろな中をその森林を通つたので...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...おぼろな声でこたえた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...中納言はいよいよおぼろな音声で...
久生十蘭 「奥の海」
...おぼろな声で囈言(うわごと)をいっていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...西北の方角におぼろな島影を見たのが最後で...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...私のおぼろな意識がだんだん朝の領分に歸りかけた時分に...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...おぼろな春の夜更けた月が...
吉川英治 「江戸三国志」
...もう義経の胸にできている次の作戦が彼にもおぼろながら読めた...
吉川英治 「源頼朝」
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