...機関部とおぼしき室のなかにしているのが聞こえた...
海野十三 「海底大陸」
...空電(くうでん)とおぼしきはげしい雑音のため...
海野十三 「地球要塞」
...その平坦(へいたん)な草原の中央とおぼしきところの土が...
海野十三 「○○獣」
...半ば頃とおぼしき處にて...
大町桂月 「夜の高尾山」
...城ヶ島とおぼしきあたり...
太宰治 「虚構の春」
...肩の木の葉の跡とおぼしき箇所に...
太宰治 「もの思う葦」
...その作家自身ともおぼしき主人公が...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...食いころして肉をむさぼりくったとおぼしき人間の手の骨や...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...寝る際に読んだとおぼしき小説がベッドの上に...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...今はそれかとおぼしき桜の古木もさぐるによしなし...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...見えない中央アルプスの主稜とおぼしき方向にはさかんな積乱雲の動きがあって...
細井吉造 「二つの松川」
...ついに書斎とおぼしき窓に着いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ビュロオ伯は常の服とおぼしき黒の上衣のいとひろきに着かえて...
森鴎外 「文づかい」
...「やゝ山頂とおぼしき処に...
柳田国男 「山の人生」
...或る金額の受取の控えとおぼしき書き物があり...
山本周五郎 「山彦乙女」
...一本の注射器と毒物の容器とおぼしき空瓶が発見され...
夢野久作 「暗黒公使」
...はるか曹操の陣地とおぼしき闇の火へ向って...
吉川英治 「三国志」
...書院とおぼしき一亭の前から呼びとめる人があった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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