...おちおち暮(く)らすこともできないではありませんか...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...夜もおちおちねむられないというありさまです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...おちおちと朝までねいられない新米ども...
大江鉄麿 「市立共同宿泊所」
...実のところまだどこへも御礼状もさしあげずに失礼しているわけなんだが――まことにおちおちねるところもなかったようなわけだったのでなんとも申しわけがないようなわけでいずれそのうち本でも出した節にはいささか御礼のつもりでさしあげたいと思っているが――かなり気になってはいた...
辻潤 「だだをこねる」
...そしてもちろん私もおちおち眠ることができないと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...おちおちしてるとお前命がないぜ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...夜だっておちおち眠れないもんですから...
徳田秋声 「縮図」
...ここでおちおち考えてみれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...おちおち食べる暇がないので...
久生十蘭 「だいこん」
...夜もおちおち眠れないんですね...
牧野信一 「極夜の記」
...萬世軒の表にいる猿もおちおち見物していられなかった...
宮本百合子 「一太と母」
...夜もおちおちは眠られやしない...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...そっちがすまないと何だかおちおち出来ない心持...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おちおちと話の相手になる者もあったはずがないのである...
柳田国男 「雪国の春」
...そ云ってるから」「こんな臭いこまぎれ肉でさえおちおち喰べられやしない」と泣き喚くこともある...
山本周五郎 「季節のない街」
...おちおち眠ることもできなくなったそうである...
山本周五郎 「山彦乙女」
...おちおち正月気分も味わえずに征途へついてゆく武者ばらのあらびた猛(たけ)り声(ごえ)や軍馬の馬糞が若宮大路を明けくれにうずめている...
吉川英治 「私本太平記」
...おちおち話もしていられない」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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