...先に男がいくばくかに値をつけて...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...いくばくか値を附けろ...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...家人(かじん)のようすにいくばくか不快(ふかい)を抱(いだ)いた使いの人らも...
伊藤左千夫 「告げ人」
...いくばくかの餞別(せんべつ)にそえて大石先生は...
壺井栄 「二十四の瞳」
...客はいくばくかの度胸が戻ってきたのか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...いくばくか用に立つ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...いくばくかの消毒薬と繃帯材料が...
永井隆 「長崎の鐘」
...いくばくかの田地にすりかえられている自分を発見した彼は父親の血肉と一家のたてなおしを背負って外国に仕事を見つけ海を渡った慣れぬ異国の風は日ならずして彼をたおしたはるばる父がかけつけたとき...
中野鈴子 「一家」
...いくばくかの隔りにおいて主體の前に置かれたものである...
波多野精一 「時と永遠」
...客體がいくばくかの隔りにおいて主體と對立してゐる間は...
波多野精一 「時と永遠」
...いくばくかの遺産を手にいれていたろう...
久生十蘭 「金狼」
...毎月いくばくかの補助金が下がる...
北條民雄 「癩院記録」
...彼らがいくばくか誇張的にその貧を文字に綴(つづ)るもまた普通のことなり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...日本文学はいくばくか残り候べき...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...いくばくかこの歌を見馴(な)れ聞き馴れたるにも因るべければそは論ぜず...
正岡子規 「人々に答ふ」
...昨集むる所の『新俳句』は刊行に際する今已にそのいくばくか幼稚なるを感ず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...いくばくかバイバイ的美を想ひ起さしむる者なきに非ず...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...貰ったいくばくかの金を再び学校で...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
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