...ふくふくと なほしめやかに香気をふくんで霧のやうにいきりたつあなたの ゆびのなぐさみのために...
大手拓次 「藍色の蟇」
...いきりたつなよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...肥つちよのめかしやは赫つといきりたつたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...一思(ひとおもひ)にこんなやくざ女を蹴とばしてしまはうといきりたつこともあつた...
平出修 「瘢痕」
...無暗に心がいきりたつた...
平出修 「瘢痕」
...あの笑つたのか怒つたのか解らない不思議な剣幕でいきりたつだらう...
牧野信一 「熱い風」
...うやうやしくしていなければならない場合にかえっていきりたつようである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...藤吉はいきりたつ職人をなだめたり...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...父の伊与二郎は「ばかにいきりたつではないか」と苦笑しただけであった...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...互いに相手を凌ごうといきりたつ」雅楽頭は滝尾の胸のふくらみを撫でながらつづけた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...諭(さと)すようにそのいきりたつ相手をなだめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...風がうめく、いきりたつ、かと思うと吼えたてる、わめいて過ぎる...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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