...謝することあまたゝびなりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...そのしゆれんこれもまたはなはだ妙なり)○このほかあまたありといへども...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...己にゃあまた己の流儀があるのさ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...颱風(たいふう)の名残(なごり)の驟雨(しゅうう)あまたゝび七月二十六日 玉藻俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...ぢやあまた、そのうち、来ます...
太宰治 「火の鳥」
...予をさな心に父上は不思議なる物あまた所持せらるる事よと思ひしことも数(しばしば)なりき...
永井荷風 「洋服論」
...朝鮮人あまた殺されその血百里の間に連なれりわれ怒りて視る...
萩原朔太郎 「近日所感」
...ようようと二三度鼻声で甘垂(あまた)れる...
二葉亭四迷 「平凡」
...数多(あまた)群集したる貴嬢中にて水ぎわのたちたる人物...
三宅花圃 「藪の鶯」
...その叙述の中に偉大なローマ人の名をあまた連ねた後...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...第四のはあまたの山々をさえ打ち倒した大あらしによって滅びた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...庄塚または塩塚などとかきて諸国にあまたあり...
柳田国男 「遠野物語」
...「おれがよくよくあいつに云い聞かした、どこかの凄(すご)いような家の御落胤だと思い込ましといたからな、そういうところは馬鹿の人徳てえもんで、一度こうと思ったら待ったなしよ、世間でも馬鹿の一つ覚えというくれえだ、大丈夫だよ」「うん、それはまあ、そうだ」「それより大家の禿め、おっ、みろみろ、豆板が三枚、三分あるぜ、これゃあ驚きだ」「うんなにしろ本筋の本格だからな」「悠々たるお漏らしか、ひーひーひー、ああまただ、ひーひーひー、助けて呉れ、ひーひー、ものう云わねえで呉れ、ひーひー」そうしてやがて、両名の者は、この吉報を伝えるべく、長屋同志の家を歴訪にでかけたのであった...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...又太郎の方でもあまたな一族中でもほかならぬ人と...
吉川英治 「私本太平記」
...降参人あまたを入れ...
吉川英治 「私本太平記」
...あまたの兵隊を手玉にとり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...わたしゃあまた、半年も一年も、旅の空で稼(かせ)ぎ溜(た)めたお金をと思って、余計な心配をしたわけだが……」「いいえ、この清吉だって、初手(しょて)からそれくらいな事は、感づいていないわけじゃなかったんで」「へ...
吉川英治 「春の雁」
...引く手数多(あまた)なお方...
吉川英治 「宮本武蔵」
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