...あたふたと船橋に上ってきました...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...あたふたと母屋の電話室へ駈け込んで行った...
大阪圭吉 「三狂人」
...あたふた手帖を取り出して...
薄田泣菫 「茶話」
...あたふたと家へかへつて來たのである...
太宰治 「猿面冠者」
...暑中休暇がすんであたふたと上京したら...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...あたふたと帰っていった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「織成」
...一行は金の誘惑から覚めてあたふたとその辺を探しだした...
田中貢太郎 「女賊記」
...その朝あまりあたふたしたために...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...姉は俄かにあたふたと働き出して座敷を掃いたり庭に水を打ったりしている...
富田木歩 「小さな旅」
...それを出しておくれ!」老婆はあたふたとして出て行くと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...オックスフォードから大陸へあたふたと旅立ったのである...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...あたふたと鉄兜で頭上を圧へ...
牧野信一 「鬼の門」
...あたふたとして立ちあがつた...
牧野信一 「夏ちかきころ」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...おまけに近そうじゃないか」おらくはあたふたと外へ出た...
山本周五郎 「柳橋物語」
...あたふたと通用門の潜(くぐ)りから飛びだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...……どれ、今日は忙(せわ)しゅうござれば』老人も源吾の言葉の裏を読んで、あたふたと、引取った...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...あたふたと部屋を出てしまった...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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